インコに塩土って必要?
Hello!
塩キャラメル大好き、赫茄子(あかなす)です!
ウロコインコのごはん、エサという記事を執筆したときに、「シードメインなら、塩土でミネラル補給をしよう」と書いたんですね。
公開後に、「今は塩土は与えないほうが良いという意見もあるよ!」と教えていただいたきました。恥ずかしながら不勉強だったので、改めて自分で調べ直し、塩土について記事にすることにしました。
この記事では以下の点をポイントに、塩土を与えることについて考えたいと思います。
塩土って必要なの?
塩土って何?
そもそも、塩土って何でしょうか?
塩土とは、赤土に、塩、ボレー粉などを混ぜ硫酸カルシウムで固めたものです。
メーカーによって配合している割合が違ったり、炭入りであったりと、これといった定義があるわけではないようですね。
ミネラル摂取
一昔前、シード食が主流だったころは、シードにビタミン、ミネラルが含まれていないことから、ミネラル摂取のために塩土を与えることが推奨されていました。
塩土は、ミネラルを摂取するための手段の1つだったわけですね。
未だに、塩土はホームセンターなどでも手軽に手に入りますし、与えることを推奨する文言のはいった飼育書も少なく有りません。
しかし、最新の飼育書では「塩土を与えない」よう指導する記述があったり、獣医さんから与えるのを止めるよう指示される飼い主さんが増えてきました。
それは一体なぜでしょうか。
塩土を推奨しない理由
塩土に含まれる塩分、ミネラルは正しく用いれば栄養補助になりますが、過度に摂取することで健康被害につながってしまいます。
グリットインパクションとは
怖い症状の1つ「グリットインパクション」というものがあります。
鳥が持つ2つの胃のうちの1つ、「筋胃」に砂が詰まってしまう症状のことです。
筋胃は、砂肝とも呼ばれていますね。筋胃に停留している砂をグリットと呼びます。
この「グリット」となるものを食べ過ぎることにより、
胃閉塞を引き起こし、嘔吐や食欲不振の症状が現れます。
身体の小さい鳥さんにとって、胃閉塞、嘔吐といった症状はかなり負担の大きいことです。こういった症状を起こなさいよう、飼い主がしっかりと管理する必要があります。
このグリットインパクションは、ボレー粉の食べすぎや、サンドパーチの砂・植木鉢の土を食べることでも起こることがあります。
インコが口に入れているものをよく観察し気をつける必要がありますね。
塩土には中毒性がある?
私達人間も、塩分のあるおつまみをひょいひょい食べてしまうように、鳥も塩分のある塩土を食べすぎてしまうことがあるようです。
塩分も摂り過ぎると、身体によく有りません。
ケージの中に置きっぱなしにして、食べ放題の状態にすることは好ましくないでしょう。
塩土の与え方、塩土の代わりになるもの
ペレットをメインで与えている場合には必要ない
塩土を与える大きな理由が、「ミネラル不足」を補うためと説明しました。
しかし、人工配合飼料である「ペレット」にはミネラルが予め含まれています。
ペレットを食事の7割以上与えている場合には、特別ミネラルを添加する必要は有りません。
シードがメインの場合はミネラル補給を
シード食をメインにしていて、与えているミックスシードにボレー粉(牡蠣殻)などが含まれていない場合には別途ミネラルを与える必要があります。
ミネラルを気軽に与えられる製品としては、ボレー粉(牡蠣殻)、カトルボーン(イカの甲)、塩土があります。
どれも過度に与えると健康被害がありますので、食べ切れる量を週に1回ほど与えるので十分でしょう。
自分の鳥さんにどのくらいの量のミネラルが必要かは、獣医さんに相談するのが一番です。健康診断のついでに、先生に与える頻度について相談してみましょう。
シードをメインで与えている場合には、栄養管理がしやすいことからペレットを食べる練習をすることを推奨します。
ペレットを食事の7割以上与えていれば、ミネラルを含めビタミンなどを添加する必要がないので、鳥さんの栄養管理が格段に楽になります。
こういった本もありますので、機会があればぜひ読んでみてください。
まとめ
今回は、私が塩土について調べたことを皆様にも共有したくて、この記事を執筆しました。
塩土が毒なわけでは有りませんが、与え方に注意が必要なこと、そして鳥さんが摂取する栄養を、飼い主さんが管理することについて、考えて頂けるきっかけになったら嬉しいです。
どんな食事を与えるべきで、どうやって鳥さんに必要な栄養を与えるかということは、本を読んで勉強したり、獣医さんに聞いてみるのが一番です。
他にも鳥さんのことに関する記事を書いていますので、よかったら読んでみてください♪
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